読書記録

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余命宣告されたエルお二人の対談でした。今の日本のずれてしまった姿について語りあい。例えば「働き方改革」というより「休み方改革」などと表現が的確で刺激的な対談でした。 岸さんのあとがきで、さすがと感じた言葉を引用紹介します。 「実際多くの人はそれほど意識していないかもしれないが、30年に及んだデフレの影響で、グローバルな視点で見ると現在の日本はすごく貧乏で弱い国になってしまった。1人当たりのGDPはかつて世界第2位だったのが、今や世界第38位にまで落ち、また労働生産性もOECD加盟38か国中31位まで落ちた。日本のグローバル経済における地位は、かつての「経済大国」から先進国の最底辺にまで落ち込んだと言っても過言ではない。」 私が感じることは、日本の人は先進国最底辺の生活に気づいていないのか気づいていても自分には関係ないと思い、今を楽しんでいるのだと思います。今を楽しめばそれで文句を言われる筋合いは無い、個人の自由だとか、自助よりも公助だと言うことでしょうか。もはや孫たちに託すしか無いのでなんとも切ない話です。 塩野七生さんの講演録。コンパクトな92頁本で装丁は画家の安野光雅さん。1998年協和発酵株式会社で行われた講演「21世紀にどう入っていくか」をまとめたものです。要望もあったのでしょうか書籍化、2010年再版。ご本人キャリアを高校時代や外国語の習得や海外生活そして結婚や子育てなど伝えながら若者へこれからの生き方についての考え方を提示します。私の職業キャリアコンサルタントの学びにもつながりました。ほかにキャリアを考える子供向けには随筆で司馬遼太郎さんの「二十一世紀に生きる君たちへ」があると思います。 もっと早く知っておけばと思いました。自分の子供に読んで欲しいと本だと思うはずです。 その人の生き方や仕事を選ぶ、根本は一人ひとりの「価値観」。この「価値観」のことを伝えたいのかと感じました。 どうも、仕事も、結婚も、「価値観」を確認してからの方がよさそうですね。 私には及びもつきませんが同世代の男性の一人語り。書帯の裏に「伊集院静があなたに贈る最後の言葉」とあり購入。中身はシリーズ「大人の流儀」の焼き直しという感じでした。その113ページのタイトル:目に見えぬ強靭さで知った絵画の凄さ。イタリアのローマのバチカン市国のレオナルド・ダ・ビンチ未完の「聖ヒエロニムス」、システィーナ礼拝堂のミケランジェロの天井画と壁画「最後の審判」、そしてミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラッツエ教会のレオナルド・ダ・ビンチの「最後の晩餐」。僕もその空間に立って息をしたいと思いますが、この老いぼれがファストクラスを使ったとしても体がもつか否かの心配が先に立ちます。旅は、若いうちにしなきゃダメだったと今になって気づいています。人生って、仕事じゃないんですね。 前書きをご紹介すると内容が推測できると思います。➡まずは、有名なアリとキリギリスのイソップ寓話から始めよう。夏の間、勤勉なアリは冬の食料を蓄えるためにせっせと働いた。一方の気楽なバッタは、自由に遊んで過ごした。やがて冬が到来した。アリは生き残ることができたが、バッタには悲惨な現実が待っていたーー。この寓話の教訓は、人生には働くべきときと遊んでもいいときがある、というものだ。もっともな話だ。でも、ここで疑問は生じないだろうか? つまり、アリは”いつ”遊ぶことができるのだろう? ということである。それが、この本で提起したい問題だ。 隣の遠野市が舞台になっているようです。都会に住んでいる方々の故郷のイメージが表現されていると思いました。年老いて都会に住む人たちの抱く古里とか田舎とか、こんなイメージなのでしょう。「鉄道員(ぱっぽや)ほどは引き込まれませんでしたのでBSの番組録画も特特に見ずに削除しました。  30歳のとき読みました。商人の神髄に触れることができます。商都大阪、浪花の神髄です。スタートアップに是非読んで欲しいので再版・再販を希望します。アメリカのビジネススクールで十分使えます。蔵書はほとんど廃棄しましたので手元にはありません。なお追々お話ししますが実は10年後に、今度は何と近江商人の世界に触れることになります。 著者は最初に次のように宣言してから始めています。➡ 誤解しないでほしい。「求めない」と言ったって、どうしても人間は「求める存在」なんだ。それはよく承知の上での「求めない」なんだ。食欲性欲自己保護欲種族保存欲 みんな人間の中にあって そこから人は求めて動く―――それを否定するんじゃないんだ、いや 肯定するんだ。 五欲を去れだの煩悩を捨てろだのと あんなこと 嘘っぱちだ、誰にもできないことだ。 佐藤優さんの書評を見て購入。令和の大学生のお話です。アメリカの名門大学の学生寮を参考に作られたシェアハウス。入居選考書類に書かれた「シロクマ」のエピソードが全く同じ。推薦入試や就職活動の準備や書類作成を指導する会社の指導。面接のときの対応などこんなことで稼ぐ商売がある。ℤ世代との阿吽の呼吸か、結構な金を払うらしい。それらしいセミナーや講演会で喰っている生活なんてみじめと思うが。 散歩の途中、書店で見つけました。「哲学」は高校3年生で初めて学ぶ科目。そしてバカロレアにつながります。教育は「討論」ではなく「考え方」と「書き方」で、試験は小論文形式とのことです。 開架式の個人で開いた図書館。女性お二人で開いています。お孫さんもいらっしゃるかたの新たなライフステージの事業が素敵です。コーヒー100円。お金を離れた生活です。私が30代に雑誌プレジデントで知った安岡正篤先生。39歳の若輩会社役員として「活学」など学びました。政治家や経営者で知らない人はいないと著名な方です。(調べてみてください) i-phone13を使っていますが自分は本当に使いこなせているのか確かめるために購入。「70歳からの~」というタイトルがの客を呼ぶ感じです。老眼もあり文字入力の遅さだけはいかんともしがたいですが。 若くてお亡くなりになりました。東大の学生向けの公演ですが、当時最も刺激を受け生きる活力と勇気をいただいた講演録です。僕は高校生の男女に読んで欲しいと思っていて、良くこの本を紹介しています。 いわずと知れた人生の必読書。NHKの「こころの時代」でも取り上げられました。解説本もたくさん出ています。世代を超えて読まれています。 55歳からの人生。僕自身、身につまされる内容でした。結婚紹介所の話、定年後の夢と現実。小説に出てくる菅生緑地を通り田園都市線・横浜市営地下鉄「あざみ野駅」まで出て通勤していたこともあります。震災後の2011年3月14日(月)には市営地下鉄は動いており助かりました。 死ぬ瞬間 ON DEATH AND DYING エリザベート・キュープラ―・ロス著 いわずと知れた死についての書籍。死に関する2冊で、死を考えるより生きることだと・・・・。 「死の受容プロセス」:死を受容するまでの心理の変化 1 否認、 ➡2 怒り、 ➡3 取引、 ➡4,抑うつ の4つの段階を経て➡5、受容 に至る。  アメリカ人精神科医師キュープラー・ロスが1960年代に200人以上の末期がん患者と対話して見出したことです。死が迫っていると知ると、最初は誰もが受け入れられず、怒り、何とか死を回避しようとしたりする。それでもどうにもならないと知ると、絶望してうつうつとなる。しかし最後は「人が死ぬことは自然なことだ」と受け入れられれるようになり、多くの人が死を穏やかにという結果です。この受容の段階が最後に訪れるそうです。 詳しい意味内容については実際に手に取って読んでください。購入せずとも大概の図書館には置いてあると思います。 なお、ヴィクトール・フランクルは、「死によって人間は完成する。」と表現していますが、そこまでの感覚は私自身つかめません。 いわずと知れた著名な書籍。この書籍は40歳からの人生、私の人生観につながりました。ここを起点にしてライフラインを考えることをお勧めします。人は、死を現実のものとしてとらえた時、人生を振り返ることになります。この振り返りを二尾感じて生きることが大切かもしれません。 ブロニー ウェア (著), Bronnie Ware (原名), 仁木 めぐみ (翻訳) 「死ぬ瞬間の5つの後悔」 1,もっと自分のために生きればよかった。    I wish I’d had the courage to live a life true to myself, not the life others expected of me.   (人の、周りの期待に添うようにするのではなく、      もっと自分に正直に、自分が望むようにいきるべきだった。) 2,そんなに一生懸命働かなくてよかった。    I wish I didn’t work so hard. 3,もっと自分の感情を表に出すべきだった。    I wish I’d had the courage to express my feelings. 4,もっと友達と連絡を取り合っていればよかった。    I wish I had stayed in touch with may friends. 5,もっと自分を幸せにしてあげるべきだった。    I wish I had let myself happier.

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