(※写真:宮古湾内のヨット)
祖業のイトーヨーカドーの売却の株主提案を何とか逃れたセブンアイホールディングの経営陣。
そごう・西武。それぞれ違う商いなのだが一緒くたにしてしまっている無神経さ。
当然失敗してしまいました。
2022年11月米投資ファンド、フォートレス・インベストメント・グループへの売却合意時は企業価値は約2,200億円とされていました。
(日本経済新聞2023年8月31日web 18:50 )
セブンアイの段取りがつかずに2023年2月の売却予定が過ぎてしまい、この9月1日に売却に至りました。
売却額は、そごう・西武単体の有利子負債約2、000億円等を考慮して株式の売却額相当の8,500万円で売却だそうです。
2,200億円を、何と8,500万円で手に入れた米投資ファンド、フォートレス・インベストメント・グループということでしょうか。
さらには、セブンアイホールディングのそごう・西武への貸付金が1,659億円あるそうですがそのうち▲916億円を放棄するそうです。
(共同通信2023年9月1日)
その他の今回の売却に関連してセブンアイホールディングは売却損の計上は▲1,331億円になるそうです。
借入金916億円の棒引きもしたのでしょうか。
米投資ファンド、フォートレス・インベストメント・グループは、
(日本経済新聞2023年8月31日web 18:50 )
買収資金は、三井住友銀行、みずほ銀行、三菱UFJ銀行から調達2.300億円をブリッジローン(つなぎ融資)で調達。
売却先はつかんでおり、ヨドバシホールディング(ヨドバシカメラ等家電量販店)にそごう・西武の土地などを3,000億円弱で売却。
この売却で銀行への借入返済をする。
ヨドバシホールディングスと組み、店舗改革を進め、複数の店舗にヨドバシが出店し200億円以上をかけて改装などを行うということです。
ヨドバシさんにとっては、マーチャンダイジングやマーケティングの腕の見せ所とその時が来たということです。
店舗経営を注目します。
なお、フォートレスは銀行から借り入れの約200億円をセブン・フィナンシャルサービスが51%を出資するセブンCSカードサービスの株式買い取り資金にする。
(日本経済新聞2023年8月31日web 18:50 )
セブンCSカードサービスは西武百貨店の「クラブ・オンカード」、そごうの「ミレニアムカード」を発行している。残る49%は、これまでに引き続いてクレディセゾンが保有する。
儲かっているしほかの銀行やクレジット会社に投資しているクレディセゾン(東証プライム上場)は離さない。
したたかです。
仕掛けた人は、かなりの収入を獲得することになりそうですね。
先行きが心配なのはセブンアイホールティングです。
グループ社員にとって外資の言いなりというように感じないでしょうか。
社員の士気が落ちないのでしょうか。
次は、スーパーのイトーヨーカドーの切り離しが提起されると思います。
昔、商品のマッサージとか、前始末とか学がさせていただきました。
神谷町(当時の本社)にもお伺いしました。
そもそも学卒入社の会社で上司がデニーズに転職し役員になったりもありました。
コンビニ一本足のではないスーパーの現場のわかる人材はまだ残っているのでしょうか。
福島のヨークベニマルから学ぶ気持ちも必要と感じます。
以上
コメント