アベグレンの用いた日本企業の強さの要因表現「終身雇用制」、これを日本経済・企業低迷の要因とする論理展開も、私は「本当かなあ?」と気になる処です。エビデンスベースで考えたいものです。
事業創造の真実の瞬間がの宝庫「現場」を正社員ではなく非正規社員に任せっぱなしの机上の事業戦略やデスクマーケティング。つまり時間仕事の派遣や業務請負企業の発想が事業改革や革新のチャンスを逃し続ける構造。IT分野やシステム開発においても時間仕事の日本の受注開発ゼネコン構造や業務請負の多重構造。外資メーカーと違った富士通や日本電気(NEC)やNTTの入札対応親方日の丸構造があった結果と感じるわけです。
熊本に工場を作ったTSMCも本例は自社で工場で働く人を採用したいのだがそれができないのでやむを得ず製造部門での派遣や業務請負企業を使わざるを得ない状況との報道もあります。
私は、
今競争に打ち勝つ企業を作るには、直接雇用とだからこその人材育成がポイントと思っています。
実は、転職を繰り返すよりは就職した会社で長く働きたいという希望もあるわけです。
現実は、長く働ける会社かどうかが会社選びの基準のひとつになっているのが実情です。
「当社は、直接雇用で終身雇用制を基本にしています。」ということでいかがでしょうか。
で、「だからこその人材育成やキャリアパス・・・・。」という話です。
ジャーナリストやそこに投稿する自称専門家は、
アメリカでは、北欧ではとか、いう「ではの神」。
感情的な過去の否定論。
新しいものが生まれてこない現状を憂う話。のみ。
ジャーナリズムに取り上げられる話は、こんな話にあふれていると感じています。
昭和は、唾棄すべきものなのだろうか。学ぶ必要はないのだろうか? 日本の政治・経済ジャーナリズムの画一的な思考の方向性。
そう感じた投稿が掲載されていました。以下引用です。
どうも、「昭和の」という形容詞はよろしくない。古臭いイメージがつきまとう。これが「明治」であれば威厳のような含みがあるし、「大正」には文化やデモクラシーの匂いがする。
東洋経済オンライン7月1日(土)金田 信一郎 : 作家・ジャーナリスト
いや、個人的なイメージかもしれない。とりわけ、「昭和」と経済・経営のワードが結びつくと、大変よろしくない。「昭和の経営」とか「昭和な人事」とか、みなさん、いい印象を持てるだろうか。絶対に無理である。
何が言いたいのかというと、お便りをいただいたPR会社勤務の若手A氏の見事な表現である。
「昭和のワンマン社長の権化」
タイトル:「昭和のワンマン経営」に社員がついにキレた訳80歳近い社長は社長室で悠々とWBCを見ていた
あえてそこに「昭和の」という冠詞を付けるのが、昭和の時代に働いていた人間としては悲しくなる話です。
そもそも、ワンマンは意思決定も早いし悪くないと思います。
失敗の責任を逃れる合議制意思決定こそ唾棄すべきものと感じます。
PR会社勤務の若手A氏は、そもそも、いやだったり自分に合わなかったらその会社をやめればいい話です。
若手A氏の話をもう少し聞く必要はありますが。
ところで日本の重厚長大企業や金融・マスコミ等の大企業は、サラリーマンからの成り上がり(矢沢の永ちゃんのように)社長が多いと思いますので、ワンマンを感じさせないよう意思決定の工夫はされていると思います。その意味では社長が未熟なのかもしれません。
なお私のBtoB営業経験から言うと、自分で事業を立ち上げた創業者はワンマン社長が多いと思います。私はそのほうが営業しやすかったです。
以上
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